telehealth consultation
情報通信機器を活用しておこなわれる
健康や医療に関する相談サービス
遠隔健康医療相談の種類
遠隔健康医療相談は医師・医師以外の2つのカテゴリーがあります。
重要なポイント
- どちらの場合も、具体的な診断や処方はおこないません。
- 医師がおこなう場合でも、個別的な診断や具体的判断は含まれません。
- 医師以外がおこなう場合は、さらに制限が厳しく、一般的な情報提供や受診勧奨にとどまります。
遠隔健康医療相談(医師)
- 実施者:医師
- 方法:情報通信機器を活用して、医師と相談者間で情報のやりとりをおこなう
- 内容:
- 患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言を提供する
- 一般的な医学的情報の提供
- 制限事項:
- 相談者の個別的な状態を踏まえた診断はおこなわない
- 具体的な医学的判断は伴わない
遠隔健康医療相談(医師以外)
- 実施者:医師以外の者
- 方法:情報通信機器を活用して、実施者と相談者間で情報のやりとりをおこなう
- 内容:
- 一般的な医学的情報の提供
- 一般的な受診勧奨
- 制限事項:
- 相談者の個別的な状態を踏まえた疾患の罹患可能性の提示はおこなわない
- 診断等の医学的判断を伴わない
遠隔健康医療相談は、オンライン診療やオンライン受診勧奨とは異なり、より限定的なサービスであり、主に一般的な健康相談や情報提供、必要に応じた医療機関への受診勧奨を目的としています。
オンライン診療・オンライン受診勧奨・遠隔健康医療相談の違い
おもな違い
- 医療行為の範囲:オンライン診療 > オンライン受診勧奨 > 遠隔健康医療相談
- 具体的な診断・処方:オンライン診療のみ可能
- 個別的な医学的判断:オンライン診療とオンライン受診勧奨では可能、遠隔健康医療相談では不可
- 一般的な情報提供:すべてで可能だが、遠隔健康医療相談が主にこれに特化
- 実施者:オンライン診療とオンライン受診勧奨は医師のみ、遠隔健康医療相談は医師以外も可能
これらの違いは、各サービスの目的や法的制限に基づいて設定されており、適切な医療サービスの提供と患者の安全確保を目的としています。
オンライン診療
- 実施者:医師
- 対象:患者
- 方法:情報通信機器を通してリアルタイムでおこなう
- 内容:
- 患者の診察
- 診断
- 診断結果の伝達
- 処方等の診療行為
- 特徴:医療行為として最も包括的で、具体的な治療までおこなえる
オンライン受診勧奨
- 実施者:医師
- 対象:患者
- 方法:情報通信機器を通してリアルタイムで行う
- 内容:
- 患者の診察
- 症状の訴えや問診による情報収集
- 疑われる疾患の判断
- 適切な診療科の選択と受診勧奨
- 必要に応じて、自宅療養や経過観察、非受診の勧奨
- 制限事項:
- 具体的な疾患名を挙げてり患している旨を伝えることはできない
- 医学的判断に基づく疾患の治療方針を伝達することはできない
- 一般用医薬品の具体的な使用指示はできない
- 処方等はおこなえない
- 特徴:医療機関受診の必要性を判断し、適切な診療科を案内する
遠隔健康医療相談(医師)
- 実施者:医師
- 対象:相談者
- 内容:
- 患者個人の心身の状態に応じた必要な医学的助言
- 一般的な医学的情報の提供
- 制限事項:個別的な状態を踏まえた診断や具体的判断は含まない
遠隔健康医療相談(医師以外)
- 実施者:医師以外の者
- 対象:相談者
- 内容:
- 一般的な医学的情報の提供
- 一般的な受診勧奨
- 制限事項:
- 相談者の個別的な状態を踏まえた疾患の罹患可能性の提示はできない
- 診断等の医学的判断を伴わない
- 特徴:最も制限が多く、一般的な情報提供や相談が主な目的
遠隔健康医療相談(医師・医師以外)まとめ
遠隔健康医療相談は、医師が行う場合は相談者の個別の状態に応じた医学的助言を提供できるのに対し、医師以外が行う場合は一般的な医学的情報提供と受診勧奨に限定されるが、どちらも診断、処方、具体的な医学的判断はおこなわず、情報通信機器を用いて相談者と一般的な健康相談や情報提供をおこなうサービスです。